アドバンテージ【ルール初級編】

アドバンテージ(advantage)とは、反則が生じた際に、反則を受けたチームが有利に動いている場合、一定の間プレーを止めずに試合を継続させることをいう。
例えば、相手チームがノックオンをしたとする。
本来であればノックオンした時点で笛が鳴り、マイボールスクラムとなるのだが、もし相手がノックオンしたボールをこちら側が拾い上げて一気にカウンター攻撃ができそうな場合、レフリーはスクラムよりもこのままプレーを続行させた方が「有利」と判断し、一定の間プレーを続けさせてくれるのだ。
このルールを「アドバンテージ」という。
ラグビーの試合では頻繁にアドバンテージが適用され、レフリーがアドバンテージの状況と判断すると、「アドバンテージ」と宣言し、このように腕を使って合図を出すのだ。
腕は、アドバンテージが適用されているチーム側に向けられる。

出典:http://theconversation.com/

仮に、カウンター攻撃に失敗してこちらもノックオンしてしまったとする。
すると、レフリーは笛を吹き、先ほどの「相手チーム」のノックオンを取ってくれるのだ。
要は「自分達より前の反則を取ってくれる」ということ。
これが、アドバンテージの良いところである。
そのため、アドバンテージを受けたチーム側はミスを恐れず「ハイリスク」の思い切ったプレーが出来る。
万が一ミスをしても、マイボールで試合をリスタートできるからだ。
しかし、反則を受けたチームが全く有利に動いていない場合は、レフリーの判断でプレーが止められ、セットプレーから再開される。

アドバンテージ オーバー

上記では「アドバンテージ」を説明したが、このアドバンテージには「タイムリミット」があり、アドバンテージの効力がなくなることを「アドバンテージ オーバー(解消)」という。
レフリーからこの「アドバンテージ オーバー」のコールがかかったら、先ほど相手チームが犯した反則は「時効」ということになり、両チームにとって対等の時間帯が再開してしまうのだ。
そのため、アドバンテージ オーバーがかかってからのミスは、相手ボールになってしまう。
このアドバンテージの効力だが、正確に「何秒」とは決められておらず、レフリーの裁量に任される。
ノックオンやスローフォワードの「軽い反則」でのアドバンテージは効力が短いとされ、オフサイドやハイタックルの「重い反則」でのアドバンテージは効力は長いとされている。
また、アドバンテージは、時間だけでなく「十分利益が得られた」とレフリーに判断された場合は直ぐに解消となることもある。
例えば、自陣22メートル内で相手のノックオンがあったとする。
これをこちら側が拾い上げて相手陣地まで一気にゲインできた(陣地を奪えた)場合、アドバンテージがかかってから数秒しか経っていなくても、明らかに大きな利益を得たため、すぐに「アドバンテージ オーバー」となる。
レフリーによってアドバンテージの解消が早かったり遅かったりそれぞれ個性はあるが、レフリーのクセを見ながら試合を観戦するのもまた面白い。



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