スタンドオフ(SO)10番

スタンドオフとは、背番号「10番」をつけている選手のことを言い、チームの「司令塔」である。
英語での表記は「SO」。
ただし、国際的には「フライハーフ(FH)」と呼ばれることが多く、「スタンドオフ」という名称は日本を含め一部の国でしか使用されていない。
この「スタンドオフ」の語源だが、9番が「スクラムと連携するハーフバックス」からきているのに対し、10番は「スクラムから離れて立つ(=スタンドオフ)ハーフバックス」という理由で「スタンドオフ」と呼ばれるようになった。
しかしその後、英国でこのポジションのことを「フライハーフ(Flyhalf)」と呼ぶようになったことから、スタンドオフという名称を使用する国が少なくなったのだ。
ちなみに、国によっては「ファースト・ファイブエイス」や「ファースト・ファイブ」「アウトサイド・ハーフ」と呼ぶところもある。

出典:https://www.the42.ie/

このスタンドオフというポジションだが、スクラムやラインアウト、モールやラックなどの密集地から9番(スクラムハーフ)が出すボールを、一番初めに受け取るポジションである。
このスタンドオフを起点に、パスやキック、ランなどの攻撃を仕掛けていくことから「司令塔」と言われており、全てのスキルはもちろん、冷静で的確な判断力や、ラグビーへの高い理解度が必要なのだ。
ゲームメーカーであるスタンドオフの判断が、試合の流れを左右するといっても過言ではないほど、チームにとっては重要なポジションだと言える。

スタンドオフの大型化

一昔前のスタンドオフと言えば、華麗なパスやキックで周囲を上手く動かし、自らが身体を張るということが少なかったため、試合が終わってもジャージが汚れていないことが多く、またその状態が「上手い選手」であることを証明していた。
しかし現代のラグビーでは、相手チームのサイド攻撃(密集の近くを突破してくる攻撃)が増えたことにより、スタンドオフが相手の巨漢フォワードにタックルしなければならないケースが多くなったため、スタンドオフもタックルの強さなど「フィジカル面」を要求されるようになった。
ちなみに2016年、2017年の世界最優秀選手にも選ばれたニュージーランド代表の「ボーデン・バレット」は、スタンドオフにも関わらず身長が「187㎝」あり、2018年の世界最優秀選手に選ばれたアイルランド代表の「ジョナサン・セックストン」はスタンドオフで「189㎝」もある。
このように、パスやキック、ランのスキルだけでなく、相手の巨漢フォワードをも止められる「フィジカル」が、現代のラグビーでは求められている。

キッカー

スタンドオフは、チームで一番キックが巧みであるとされていることから、コンバージョンゴールやペナルティゴールでの「キッカー」を務めることが多い。
もちろん、チームによっては「フルバック(15番)」の選手が蹴ったり、「スクラムハーフ(9番)」や「センター(12番)」の選手が蹴ることもあるが、

出典:https://www.pinterest.co.uk/

スタンドオフ(10番)を任されている以上、いつ何時でも蹴られるテクニックと自信を持ち合わせておく必要がある。
スタンドオフには、やらなければならないことがたくさんあるのだ。



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